偶然の電話

親友から電話がかかってきた。彼女にさえうまく話すことは出来なかったし、もうめちゃくちゃだったが、泣いたり笑ったりしているうちに落ち着いてきた。私は全く群れるということをしない人間なので、繋がっている友人というのは気が向いた時に連絡する関係ばかりだ。彼女はその典型なのだが、お互いに気が向いたら連絡する関係というのはとても心地良い。それでいて、一緒に長い時を過ごしても苦痛じゃないのは、彼女が特別にそうかもしれない。彼女となら一緒にいて泣いても、沈黙しても、彼女の家族といても、全く苦にならない。

その彼女の両親は、過去にガンになっていて、お父さんがもう長くないそうだ・・・。それを笑って話す彼女に、泣けてきた。申し訳なかった。私の命を代わりにあげたいくらいだ。そう思ったって、どうにもならない。悔しかった・・・。それなのに、私は「死にたい」のだ。泣きながらめちゃくちゃになりながら、私に出来ることが何も無い、と、悔しかった・・・。私に出来ることなんて、限られている・・・。